他人に迷惑をかけない…ではなく、他人と共依存する #読書感想
私はどちらかというと「乾けない世代」なのかもしれません。
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (尾原和啓 著)
自己成長とと社会貢献がつながっていた「乾いている世代」は、何か作り出すことで達成感を得てモチベーションを得ていましたが、すでに時代は、
仕事を頑張った分だけ成果が出て、社会全体が成長してく時代はとうに終わりました。
となりました。今の30代以下の世代は、生まれたときから足りないものはなく、そういう意味では「乾けない世代」との話でした。
何がモチベーションかというと、
確かに、何か大きなことを『達成』して飲む極上のワインは美味しいかもしれない。でも『達成』する前にのでもよくない?……。てか、友達とサイゼリアのワイン(マグナム)で気軽に乾杯するほうが楽しいんだけど。
地元の仲間との「良好な人間関係」であったり、なにか「没頭する」ことだったり、幸せを感じる主な軸が変わってきているようです。
と、40代半ばの私は「乾いている世代」側から見てるような書き方をしてますが、自分の中でもどちらかというと「乾けない世代」の感覚があります。
収入は大事ですが、何をやるか、誰とやるか、誰にありがとうと言ってもらえるか…などが、モチベーションの源泉になっています。
今までは、”同質のメンバー”で”一丸となって”取り組めば、前に進めていた時代でしたが、これからは”異質なメンバー”が”お互いを補完しながら”取り組む必要があります。そうなってきたときに、相手を信じることができるか。「安心社会」から「信頼社会」への変化が進んでいます。相手を信用することで、シェアリングエコノミーは成り立っている…というのが分かりました。
最近特に思っていたのですが、日本は「周りに迷惑をかけてはいけません」ということに過敏過ぎる傾向にあります。迷惑…というか、むしろお互いが支え合いながら生きることで社会が成り立っているのだから、「お互い様」の精神で「持ちつ持たれつ」である必要があると思います。
一人で何ができるか…というとなかなか難しいですが、少なくとも子どもたちには、そのような考え方を伝えていければと思います。また、僕ができない部分は周りに依存しながら、逆に僕にしかできないことを惜しげもなく与えながら、相互依存の世の中にしていければと思います。
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
- 作者: 尾原和啓
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/09/27
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